- Campeonato Brasileiro Serie A 2016ブラジル全国選手権 1部 2016
ドービング疑惑のアレキサンドロに2年間の出場停止処分か パウメイラスは全面弁護へ
サンパウロ州サッカー連盟のスポーツ裁判所がパウメイラスのFWアレキサンドロに下した処分について
▲ スポーツ裁判所に出廷したアレキサンドロは、両手で目頭を押さえて涙を流す
サンパウロ州出身で現在35歳のアレキサンドロは、主にブラジル国内のクラブチームを渡り歩いてきたベテランストライカー。2013年にはアトレチコ・ミネイロでスーパーサブとして活躍し、同年のリベルタドーレス優勝にも貢献した。その後フラメンゴを経て、2015年6月からはパウメイラスに所属。2016年のカンピオナート・パウリスタでは8ゴールを挙げる活躍も見せていた。
そんなアレキサンドロに持ち上がったのがドーピング疑惑。6月12日に行われたコリンチャンス戦の試合後に行われた抜き打ち検査の結果、WADA(世界アンチ・ドーピング機関)が禁止薬物に指定している成分がアレキサンドロの体内から検出されたという。検出された成分は、選択的アンドロゲン受容体調節薬(アンダリン)とのことだ。
サンパウロ州サッカー連盟のスポーツ裁判所にて、二人の監査役は出場停止4年を支持したが、残りの二人は「ペナルティが重すぎる」として出場停止期間を2年と主張した。アレキサンドロにはすでに30日間の出場停止処分が科されていて、最終的な処分から30日間が差し引かれることになっているが、それでもすでに35歳のベテランにとっては2年間(37歳)も4年間(39歳)も処分の重さに大差はない。選手の年齢を考慮すると、この処分は事実上の引退勧告ともとれる。
当日、裁判に出廷したアレキサンドロは座ったまま目頭を押さえて泣き崩れるばかりで、記者の質問にもコメントを拒否した。そして2016年12月まで契約を結んでいるパウメイラスは、同選手を全面的に弁護する意向を表明。弁護側は、アレキサンドロの体内に禁止薬物の成分が混入したのは昨年12月に受診した病院での治療によるものとして「意図的なドーピングではない」と主張。処分の撤回を求めるべく裁判所に働きかけるという。
一連の騒動にはさらなる動きがありそうだが、アレキサンドロの選手生命はここで終わってしまうのだろうか。
2016.08.01
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