Campeonato Brasileiro Serie A 2014ブラジル全国選手権 1部 2014

サンパウロの新聞「Folha de Sao Paulo」の記事に、ブラジレイロン（ブラジル全国選手権）の試合実施に関する提案記事が掲載された。それは、現地時間で22時（日本時間では午前10時）頃のキックオフを撤廃すべきというもの。

ブラジレイロンは毎週末に行われるほか、週によっては水曜・木曜にも行われる。ミッドウィーク開催の場合、試合によってはキックオフの時刻が22時や21時50分というのが、これまでは当たり前のように行われてきた。ここに下院が注文をつけた。
21:50がキックオフ開始の場合、試合が円滑に進んだとしても試合終了時刻は23:35となる。スタンドに訪れた観客が帰路に着くのは言わずもがなそれ以降の時間帯になり、午前０時前後になる。「公共交通機関の本数は少ない点と治安の面で、そんな遅い時間に公式戦を行うべきではない」というのが下院の主張である。

先のワールドカップでも現地時間で22時開始の試合が1試合だけ（コートジボワールvs日本）あったが、試合終了後の０時過ぎにヘシフィ市内で観戦を終えた日本人旅行者が強盗の被害に遭っている。そのヘシフィでW杯開幕前に便器直撃死亡事件が発生したときも、試合は深夜の開催だった。

下院の提案には『遅くとも21時半までには試合を終えましょう』という案と、『21時半でも遅いくらい。19時キックオフで21時頃に終えるのが望ましい』という案がある。

記事では最後に、以上の提案に反対を表明しそうなのがブラジルのテレビ局「TV Globo」とのことで、深夜キックオフの試合がなくなることによる視聴率の低下や放映権料の減収を危惧しているそうだ。