Campeonato Brasileiro Serie A 2014ブラジル全国選手権 1部 2014

8月2〜3日に行われたブラジル全国選手権の第13節。サンパウロ州の州都サンパウロで行われた「サンパウロ×クリシウーマ」は、元日本代表FW呂比須ワグナー率いるクリシウーマが追いついて引き分けに持ち込んだ。

サンパウロは17分にマイコンの折り返したボールをアレシャンドレ・パトが右足ボレーで合わせたが、シュートはゴールポストの右に逸れてゴールならず。一方クリシウーマは19分にカウンターでペナルティエリアに入ったブルーノ・ロペスが右足を振り抜いたが、強烈なシュートはGKホジェーリオ・セニが右手一本でピッチの外に弾き出した。

サンパウロは24分にガンソからパスを受けたアラン・カルデッキがシュートに持ち込むと、30分にはスローインで前線に上がったソウザが右足でシュート。ビッグチャンスであったが、ボールはクロスバーの上を通過してしまった。32分にはアレシャンドレ・パトがドリブルでペナルティエリアに持ち込んでシュートするも、GKルイスの牙城を崩せず。さらに39分にはガンソの浮き球のパスで最終ラインの裏へ飛び出したアレシャンドレ・パトが右足で合わせたが、シュートはGKルイスの正面に転がりまたも決定機をものにできなかった。

0-0 で迎えた後半、攻め続けたサンパウロは左サイドのアルバロ・ペレイラを起点とした攻撃で相手ゴールに迫るがゴールを奪えない。59分にはアラン・カルデッキとのワンツーで最終ラインを突破したアレシャンドレ・パトがキーパーと1対1の状況を作ったが、右足で放ったシュートはまたしてもGKルイスの正面に飛んでしまった。

68分にはデニウソンのシュートがGKルイスを強襲し、セカンドボールをアルバロ・ペレイラがゴールに向かって蹴り込んだが、ボールはサイドネットを揺らしてサンパウロはなかなかチャンスを生かせない。69分には転倒した際に顔をピッチに強打したアルバロ・ペレイラが担架で一時ピッチの外へ運ばれるなど、サンパウロに不穏な空気すら漂った。

そんな空気を打ち破ったのはアラン・カルデッキだった。73分、ソウザからのパスをガンソがダイレクトで前線に送ると、ボールに反応したアラン・カルデッキがペナルティエリアで左足のインサイドでボールを捕らえた。シュートはGKルイスの股間を抜いてゴールに吸い込まれ、サンパウロが待望の先制点を得た。

だが元日本代表FW呂比須ワグナーが監督を務めるクリシウーマは、試合を捨てていなかった。80分、ゴールへ向かうフリーキックはGKホジェーリオ・セニが両手で弾いたが、こぼれ球をホドリーゴ・ソウザがゴールに押し込んで 1-1 とした。

タイムアップのホイッスルが鳴ると、スタンドからはアレシャンドレ・パトへのブーイングとともに負傷中のルイス・ファビアーノの名を叫ぶ声が発せられた。サンパウリーノはルイス・ファビアーノの復帰を待ち望んでいることを包み隠さず表現していた。
試合後、マイクを向けられたホジェーリオ・セニは「 1-0 で勝っておくべき試合だった。今日はとくにアルバロ・ペレイラが高いパフォーマンスを見せていたし、ここで勝ち点3を取っておかなければならなかった。次は必勝で臨みたい」と述べてピッチを後にしている。

ブラジル全国選手権　2014 第13節　（2014/08/02）
サンパウロ	1-1	クリシウーマ
ホジェーリオ・セニ	GK	ルイス
ドウグラス ハファエウ・トロイ ホドリーゴ・カイオ （パウロ・ミランダ） アルバロ・ペレイラ	DF	エドゥアルド ホナウド・アウベス （グアウベルト） ファービオ・フェヘイラ ジオバンニ
ソウザ デニウソン （ガブリエウ・ボスキーリア） マイコン ガンソ	MF	ホドリーゴ・ソウザ ルイス・フェルナンド・マルチネス ハファエウ・コスタ （ルッカ） ウェウリントン・ブルーノ （イゴール）
アラン・カルデッキ アレシャンドレ・パト （アデミウソン）	FW	シウビーニョ ブルーノ・ロペス
アラン・カルデッキ　73	ゴール	80　ホドリーゴ・ソウザ
ドウグラス	イエロー カード	ルイス
ムリシ・ハマーリョ	監督	呂比須ワグナー
主審：　ヒカルド・マルケス・ヒベイロ 会場：　エスタジオ・ド・モルンビー　（サンパウロ）