試合中に大乱闘勃発 レッドカードを提示された守護神は現行犯逮捕
ブラジル全国選手権 セリエD(4部) 準決勝 2nd.Leg ロンドリーナ 2-2 ブラジウ・ジ・ペロッタス
▲ 暴行を受けて倒れているロンドリーナのホペイロ(用具係)を警護する地元の軍警察
舞台は両チームが決勝進出をかけて臨んだ準決勝 2nd.Leg 。試合は 1st.Leg を 3-1 で勝っていたブラジウ・ジ・ペロッタスが2点を先行し、追いかけるロンドリーナが後半途中に立て続けに2点を返した。ところが69分に間接フリーキックから生まれたロンドリーナの2点目(得点者:シウビオ)について、ブラジウ・ジ・ペロッタスのホジェーリオ・ジンメルマン監督が執拗にオフサイドを主張。その際主審に暴言を吐いたとして退席処分となった。同監督がピッチサイドを歩いて立ち去っているそのとき、ピッチ上で両チームの選手同士による小競り合いが発生した。
▲ 両軍の選手だけでなくスタッフらも入り乱れての大乱闘になった
この大乱闘における最大の被害者は、ロンドリーナのホペイロ(用具係)であるシジネイ・シェリアン氏。仲裁に入ったところ乱闘に巻き込まれ、相手選手に蹴り倒されたところに別の選手が倒れた同氏の顔面めがけて蹴りを入れた。シェリアン氏は全治1ヵ月の重傷を負ったという。
また、大乱闘の様子を間近で撮影していたテレビカメラマンに向かってロンドリーナの一部スタッフが激昂し、カメラマンを押し倒す一幕もあった。果ては現地の軍警察がピッチに介入したことで事態はようやく収束へと向かった。この大乱闘は試合を28分間も中断させた。
▲ 大乱闘で悪質な暴行に及んだブラジウ・ジ・ペロッタスのGKエドゥアルド・マルチーニは、レッドカード受けた直後に警官に囲まれパトカーに乗せられた
試合は 2-2 の引き分けでブラジウ・ジ・ペロッタスが決勝進出を果たした。一方で STJD(スポーツ司法上級裁判所)はすでにこの事件を議題に挙げており、STJD が厳罰を下すことが確実視されている。
ブラジル全国選手権 セリエD(4部) 2014 準決勝 2nd.Leg (2014/11/01) | ||
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ロンドリーナ | 2-2 | ブラジウ・ジ・ペロッタス |
ビットル | GK | エドゥアルド・マルチーニ |
ルーカス・ハモン ジルセウ シウビオ アラン・ビエイラ |
DF |
ウェンデル シリーロ フェルナンド・カルドーゾ ハファエウ・フォルステル |
ジオーゴ・ホッキ アンデルソン (レオ・マリンガ) ダビ・セアラー (マジソン) セウジーニョ |
MF |
レアンドロ・レイチ フェリッピ・ガルシア (ヒカルド・ビエリャイス) ワシントン ネーナ マルシオ・アン (シコン) |
パウリーニョ ブルーノ・バタータ |
FW | アレックス・アマード |
ジオーゴ・ホッキ 66 シウビオ 69 |
ゴール |
38 ネーナ 47 ネーナ |
ジオーゴ・ホッキ ダビ・セアラー アンデルソン パウリーニョ ブルーノ・バタータ |
イエロー カード |
|
ジオーゴ・ホッキ | レッド カード |
ホジェーリオ・ジンメルマン エドゥアルド・マルチーニ |
逮捕 | エドゥアルド・マルチーニ | |
クラウジオ・テンカーチ | 監督 | ホジェーリオ・ジンメルマン |
主審: エドゥアルド・トマス・ジ・アキーノ・バラドン 会場: エスタジオ・ド・カフェー (ロンドリーナ) |
2014.11.01
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