パウメイラスのオズワウド・ジ・オリベイラ監督は27日に記者会見を開いて、JFA（日本サッカー協会）から正式なオファーは届いていないことを明言した。

オズワウド・ジ・オリベイラ氏は、2007年から5年間率いた鹿島アントラーズでJリーグ3連覇を含む9つのタイトルを獲得。日本国内での功績は高く評価されており、かつ同氏が親日家で日本にも精通していることから、ハビエル・アギーレ前監督の解任後すぐに日本代表の次期監督候補としてその名前が浮上していた。

以降様々な憶測が流れたが、オズワウド・ジ・オリベイラ氏は記者会見を開き、27日までの間に日本サッカー協会から監督就任要請の打診がないことを明らかにした。
「日本代表監督が不在であることは知っている。私に関する憶測も報じられているようだが、今のところ日本サッカー協会から私のもとに公式な連絡は来ていない」

そう述べた一方で、オリベイラ氏は日本から高い評価を得ていることに胸を張った。
「鹿島アントラーズの監督をやらせてもらった5年間は、私にとって素晴らしい時期だった。そしてそれが日本人から評価されていることを誇りに思う」

一部の記者から「日本から正式な監督就任のオファーが届いたら、どうするのか」という質問が挙がると、オリベイラ氏は自身の判断を想像で語ることに難色を示した。
「正式なオファーを受けていない段階で、具体的にあれこれ話すのは適切でないと考えている。どうするかについては、正式なオファーを受けてから考えるつもりだ。そもそも今の私はパウメイラスの監督だから、今ある契約が最優先という認識でいる」

ブラジルでは多くのパウメイレンセ（パウメイラスのサポーター）が依然としてオズワウド・ジ・オリベイラ氏の退団に反対しているほか、チームに所属するFWドゥドゥが「尊敬するオズワウドから様々なことを教えてもらいたいから、日本には行かないでほしい」と公言。オズワウド・ジ・オリベイラ氏に対するパウメイラス側の愛情が思いのほか強いことも、ちらほら報道されている。