- Campeonato Brasileiro Serie A 2019ブラジル全国選手権 1部 2019
ダニエウ・アウベスがブラジル国内のスケジュールに警鐘 「代表の試合期間中は中断すべき」
ブラジル代表DFダニエウ・アウベスが代表のスケジュールを考えずに国内リーグの日程を組むブラジルサッカーに警鐘を鳴らす
▲ FIFAの代表の試合日程を無視するブラジルサッカー界に苦言を呈したブラジル代表DFダニエウ・アウベス
ブラジルでは現在、1〜4月に各州選手権が行われ、それ以降は12月上旬までブラジレイロンを実施するスケジュールが慣例となっている。そんなブラジルでは、ワールドカップの時期こそリーグ中断を辞さないが、ブラジル以外の開催となる他の国際大会ではスケジュール調整を行わず、ブラジル代表の試合開催時期に並行して平然と毎週ブラジレイロンなどの公式戦を実施することが多い。
この場合、ブラジル国内のクラブチームに所属する選手がセレソン(ブラジル代表)に招集されると、その選手は代表に合流するために所属チームの公式戦を欠場せざるをえず、ジレンマを抱える状況を余儀なくされてきた。ダニエウ・アウベスは、この問題を取り上げてブラジレイロンの主催側などに苦言を呈した。
「世界中の国では相対的に、代表による大会や親善試合、ワールドカップ予選などが行われるときには、国内のリーグ戦やカップ戦は中断している。この事実は、代表に呼ばれる選手が所属するチームのデメリットを抑制する効果もある。ところがブラジルでは、代表に招集されると所属チームの公式戦に出られない不憫が生じる。その原因は、セレソンの試合があるにも関わらず、州選手権やブラジレイロンがお構いなく国内の公式戦を開催してしまうからだ。代表に選手が招集されることが、所属チームにデメリットをもたらすようではいけない。代表の試合がある時期には、州選手権もブラジレイロンも中断する必要がある」
そう語るダニエウ・アウベスは、国の代表の重要性を強調するとともに、代表へのリスペクト(尊敬)を呼びかけた。
「クラブチームが決定的な段階にあるときに、主力選手を代表に引き抜かれた状況を強いられることも良くないし、そうならないように適切なスケジュールを設定しなければならない。私はクラブチーム側の悲鳴に共感するが、ただ悲鳴を上げるだけでは何も変わらない。(代表チームの選手が試合前に)国歌を歌うのは愛国的な瞬間であり、この事実をブラジルの国民もクラブチームも尊重すべきなのに、残念なことにブラジレイロンが愛国的でない。セレソンの試合は事前に決まるわけだから、もう少し尊重してもいいのではないか」
◆ ダニエウ・アウベス
- 本名:
- ダニエウ・アウベス・ダ・シウバ
- 生年月日:
- 1983年5月6日生まれ(36歳)
- 出身:
- ブラジル(バイーア州ジュアゼイロ)
- 身長:
- 172cm
- ポジション:
- 右サイドバック
少年時代は攻撃的なポジションだったが、13歳の頃に所属していたジュアゼイロSCの下部組織でサイドバックに転向した。1997年に14歳でバイーアの下部組織に移籍して、2001年に18歳でトップチームに昇格した。翌2002年にセビージャ(スペイン)に渡ると、リーガ・エスパニョーラやUEFAチャンピオンズリーグでも活躍した。2008年にFCバルセロナ(スペイン)へ移籍すると、2016年まで8年感に渡って活躍。2016年にユベントス(イタリア)に活躍の場を移し、翌2017年にはパリ・サンジェルマン(フランス)へと移籍した。ブラジル代表のキャリアは2006年からで、出場試合数は115(2019年7月31日現在)になる。
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2019.09.21
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