10月16〜17日に行われたカンピオナート・ブラジレイロ 2019 の第26節 。サンパウロ州の州都サンパウロで行われた「パウメイラス×シャペコエンセ」は、元ブラジル代表MFフェリッピ・メロのゴールで終了間際に先制したパウメイラスが接戦をものにした。

26分にコーナーキックで相手ゴールに迫ったパウメイラスは、34分にはゼ・ハファエウからのパスをペナルティエリアで胸トラップしたデイベルソンがリフティングして左足でボレーシュートを放つも、枠を捕らえたボールはキーパーに弾き出された上にデイベルソンがオフサイドだった。

後半、パウメイラスはゼ・ハファエウに代えてウィリアンを投入。56分にはペナルティエリアでデイベルソンとワンツーのような形になったウィリアンがフリーでシュートを打ったが、ボールはニアサイドのポストを直撃してゴールには入らず。63分にはドゥドゥのクロスをファーサイドからジオゴ・バルボーザが折り返すと、ウィリアンがヘディングで合わせるもキーパーにゴールライン上でキャッチされた。

シャペコエンセは67分にドゥドゥを危険なスライディングで倒したとしてグンにレッドカードが出されてしまい、数的不利に陥った。一方のパウメイラスは、ピッチサイドから主審に暴言を吐いた控え選手のビクトル・ルイスが71分に退場する一幕もあった。

パウメイラスは74分にワンツーで右サイドを上がったドゥドゥがクロスを上げたが、右足で合わせたウィリアンのシュートは相手に当たって枠を逸れてしまう。さらに82分にはコーナーキックからペナルティエリアで細かくつないだボールをフェリッピ・メロが右足でシュートに持ち込むも、キーパーに弾き返され、セカンドボールをブルーノ・エンリーキが頭でゴール左隅に押し込もうとしたが、こちらはポストをかすめて枠を逸れてしまった。

ボールを支配して主導権を握りながら、パウメイラスは幾度となくシュートを打つも相手守護神のファインセーブ連発もあってゴールが遠かった。対するシャペコエンセは93分にカウンターからビッグチャンスを作ったが、右サイドからペナルティエリアへ駆け込んで右足で打ったホベルトのシュートはブラジル代表GKウェベルトンが身を挺してゴールを守った。

9分も設けられた後半のアディショナルタイムは、勝利にこだわるパウメイラスが前のめりに攻め込み続けると、その姿勢はラストワンプレイの99分に結実する。右サイドをドリブルで崩したドゥドゥがペナルティエリアに入ってパスを出して、ブルーノ・エンリーキが右足で合わせると、キーパーがファンブルしたボールをドゥドゥが拾ってカットインしたところでキーパーと交錯して転倒。しかしボールは中央に転がると、フェリッピ・メロが右足でゴールネットに突き刺してパウメイラスが終了直前に先制した。欲しかった先制ゴールを決めたフェリッピ・メロは一目散にベンチ前へ駆け出すと、飛び上がって喜びを爆発させて仲間たちの手荒い祝福を受けた。

勝ったパウメイラスは、首位フラメンゴとの勝ち点8差をキープ。一方、最下位に低迷するシャペコエンセは降格圏脱出まで勝ち点が10以上必要な苦境に立たされている。

カンピオナート・ブラジレイロ 2019　第26節　（2019/10/16）
パウメイラス	1-0	シャペコエンセ
ウェベルトン	GK	ジョアン・ヒカルド
マルコス・ホッシャ ルアン グスターボ・ゴメス ジオゴ・バルボーザ	DF	マルシオ・アラウージョ （ヘナット） グン ドウグラス ブルーノ・パシェーコ
フェリッピ・メロ ブルーノ・エンリーキ グスターボ・スカルパ （ハファエウ・ベイガ）	MF	エリカルロス アマラウ カミーロ （マウリシオ・ハモス）
ゼ・ハファエウ （ウィリアン） デイベルソン （エンリーキ・ドウラード） ドゥドゥ	FW	ホベルト エベラウド エンリーキ・アウメイダ （ヘージス）
フェリッピ・メロ　90+9	ゴール
グスターボ・ゴメス	イエロー カード	エリカルロス ブルーノ・パシェーコ
ビクトル・ルイス	レッド カード	グン
マノ・メネーゼス	監督	マルキーニョス・サントス
主審：　ビニシウス・ゴメス・ド・アマラウ 会場：　アレーナ・パウメイラス　（サンパウロ）