- Campeonato Brasileiro Serie A 2019ブラジル全国選手権 1部 2019
悲惨な墜落事故から丸3年… チームの再建に苦労したシャペコエンセが悲運のセリエB降格
カンピオナート・ブラジレイロ 2019 第35節 シャペコエンセ 0-1 ボタフォゴ
▲ 決定機でシュートを外してピッチに崩れるエンリーキ・アウメイダ
降格の危機に瀕しているシャペコエンセの現状を表すかのように、スタンドに駆けつけたサポーターの数が少ない中で行われた一戦。シャペコエンセは、キックオフの30秒後にホベルトのミドルシュートで攻撃の口火を切ったが、それ以降はゴールを予感させるチャンスを多く作っていたのはボタフォゴのほう。シャペコエンセは45分に絶好のチャンスを迎えたが、右からのクロスに反応してゴールエリアに飛び込んだホベルトのボレーシュートは、ゴール目前で浮かせてしまい先制できなかった。
後半、シャペコエンセは立ち上がりに二度チャンスメイクするも、フィニッシュの精度が低くゴールを決められない。するとボタフォゴは53分にジョアン・パウロのスルーパスで前線を駆け上がったフアンが、飛び出したキーパーを越えるループシュートを左足で決めて先制した。
シャペコエンセは60分にセットプレイのこぼれ球をエドゥアルドが右足で叩いたが、低く抑えたロングシュートは枠を逸れてしまう。73分には左からのクロスにエベラウドがバイシクルシュートで合わせたが、ボールは枠を捉えられなかった。
敵地で勝ち点3を得たボタフォゴは、降格圏から大きく遠ざかった。一方、敗れたシャペコエンセは3試合を残して残留の可能性が消滅。2013年のセリエBで優勝して以降、セリエAで戦って着実に強くなっていっていたが、2016年11月28日に発生したラミア航空2933便墜落事故により、カイオ・ジュニオール監督(当時)を含め、多くの犠牲者を出してチームは崩壊寸前の事態に。辛く厳しい中で再建を目指していたが、2019年はここまでの35戦でわずか6勝しかできず、19位に低迷していた。前述の墜落事故からちょうど3年を迎える前日に、悲劇のセリエB降格が決まってしまった。
カンピオナート・ブラジレイロ 2019 第35節 (2019/11/27) | ||
---|---|---|
シャペコエンセ | 0-1 | ボタフォゴ |
ジョアン・ヒカルド | GK | ガティート・フェルナンデス |
エドゥアルド ドウグラス マウリシオ・ハモス (カミーロ) ブルーノ・パシェーコ |
DF |
フェルナンド マルセーロ・ベネベヌート ガブリエウ ユリ |
アマラウ マルシオ・アラウージョ ホベルト (グスターボ・カンパニャーロ) |
MF |
シッセロ ジョアン・パウロ (ジェアン) アレックス・サンターナ |
ヘナット (アルトゥール・ゴメス) エンリーキ・アウメイダ エベラウド |
FW |
イーゴル・カッシオ (ルイス・フェルナンド) ジエゴ・ソウザ (ビニシウス・タンキ) フアン |
ゴール | 53 フアン | |
マウリシオ・ハモス ブルーノ・パシェーコ |
イエロー カード |
フアン ガブリエウ ルイス・フェルナンド |
マルキーニョス・サントス | 監督 | アウベルト・バレンチン |
主審: アンデルソン・ダロンコ 会場: アレーナ・コンダー (シャペコー) |
2019.11.27
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