- Selección Nacional de Perúペルー代表
ガレカ監督の思い ペルーサッカー界の結束だけでなく国民同士の連帯にも言及
ペルー代表のリカルド・ガレカ監督が考える代表と国内リーグとの連携など
▲ ペルーのサッカー界における協力と、ペルー国民への連帯を求めたペルー代表のリカルド・ガレカ監督
CONMEBOL加盟10カ国の中で、COVID-19による感染者数が日本より多い国は(5月28日現在で感染者数の多い順に)ブラジル、ペルー、チリ、エクアドル、コロンビア。ブラジルを除いた4カ国はいずれも太平洋に面している南米大陸“西側”の国だ。ペルーでは感染者数が135,905、死者数は3,983だが、一方で回復者数は(報告済みだけでも)56,169と、41%以上の感染者が回復している。
しかし今の情勢ではサッカーの再開など不可能で、ペルーでは国内リーグも国内外のカップ戦もW杯南米予選も中断・延期を余儀なくされている。それでも、ガレカ監督はポジティブな姿勢を保って、建設的な主張を展開した。
「準備が必要だ。FIFAからのGOサインが出れば、南米予選はやっと開幕することになるが、そこで航空機の問題が発生するだろう。とくに欧州や北中米、中東など外国で活躍している選手たちが無事に搭乗できるかがね。次に、ペルーの国内リーグでも飛行機移動は欠かせないから、そこでも似たような問題は生じるはず。ゆえに終息後のサッカー界ではペルーの代表とクラブチームとがより密な連携で、細かい問題を解消していく必要があると考えている」
「COVID-19はサッカーに限らず、すべてのスポーツ界に大混乱を引き起こした。できるだけ早くサッカーを再開する必要があるし、練習に戻らなければ選手のコンディションにも影響が出てしまう。もちろんサッカーだけではなく、すべてのスポーツが早く再開になってほしい。私の希望では、6月の最初の週にあらゆるスポーツが再開されて、7月に国内リーグが再開されることを願っているが…」
一方で、同監督はペルー国内のCOVID-19に対する感染対策として「どこの国の対策もコピーする必要はない」と言及。「この国には打開策を考案し、この国難に立ち向かえる有能な人々がたくさんいる」とペルーの国民や政治家らに最大級のエールを贈った。
最後に同監督は、ペルー国民により一層の連帯を求めた。
「水を満足に飲めない人がいる。手洗いのためにやむをえず飲み水を使っている人もいる。みんなで助け合いましょう。我々ペルー代表はマスクを配布する。冷たい考えの無責任な言動もあるが、マスクが足りない人に配る必要がある。外出できず飢えている人にこそ、マスクを届けたい」
◆ リカルド・ガレカ
- 本名:
- リカルド・アルベルト・ガレカ・ナルディ
- 生年月日:
- 1958年2月10日生まれ(62歳)
- 出身:
- アルゼンチン(ブエノスアイレス州タピアレス)
- 身長:
- 186cm
- ポジション:
- フォワード
アルゼンチンの名門ボカ・ジュニオルスで1978年にデビューして、1981年にはサルミエントでも活躍したが、1981年からはボカに戻ってディエゴ・マラドーナ氏らとともに活躍した。1985年にはボカの宿敵であるリーベル・プレートに移籍したが、すぐにコロンビアの名門アメリカ・デ・カリに移籍して長く活躍。1989年に31歳でベレス・サルスフィエールへ移籍し、1994年にインデペンディエンテで現役を引退した。監督としては1995年からスタートさせて、アルゼンチンのクラブチームを渡り歩き、2005年からは国外のチームも指揮。2009年からは選手時代の古巣ベレスを指揮し、2014年には少しだけパウメイラス(ブラジル)の監督も務めた。2015年からはペルー代表の監督を務めると、コパ・アメリカでは2015年3位、2016年5位、2019年決勝進出だけでなく、2018年にはペルー代表を36年ぶりのワールドカップ出場に導くなど手腕をいかんなく発揮。ペルー国民から熱烈な支持を受けている。
2020.05.26
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