- Campeonato Brasileiro Serie A 2020ブラジル全国選手権 1部 2020
元仙台のチアゴ・ネービスがグレミオと契約解除 その事実を報道で知らされたことに怒り心頭
元ベガルタ仙台の元ブラジル代表MFチアゴ・ネービスがグレミオから契約解除された経緯が物議を醸す
▲ 2020年はグレミオで14試合に出場した元ブラジル代表MFチアゴ・ネービス。2006年にはベガルタ仙台でも8ゴールを奪うなど活躍した
グレミオは今回のチアゴ・ネービスとの契約に際し、「20試合以上出場した場合は、2021年まで契約を延長する」との条項が盛り込まれていることを踏まえて、同選手の出場試合数が20に達するまでに契約延長の是非を判断する必要に迫られていた。
グレミオがチアゴ・ネービスとの契約解除を決断するに至ったとみられる試合は、9月3日に行われたブラジレイロンの第7節。最下位に低迷していたスポルチ相手に 1-2 で惜敗。チアゴ・ネービスはスタメンで63分まで出場し、チーム最高のシュート5本を打ったが、パフォーマンスは低調。この日のチアゴ・ネービスに対しては、グレミスタ(グレミオのサポーター)からは怒りの声も上がっていた。
ちなみに、チアゴ・ネービスには38万ヘアウ(日本円で約761万円)の高い月給が支払われる契約であることも嫌われたのか、グレミオは同選手に高額な給料を今後も払うだけの価値はないと判断しての契約解除となった模様だ。
契約を解除されて無所属になったチアゴ・ネービスが怒っているのは、契約解除そのものよりもグレミオの応対に対して。グレミオが契約解除を決定した事実は本人に直接伝わらず、チアゴ・ネービスは現地メディアの報道によって初めて自分が契約を解除された事実を知ったという。
「私は一連のニュースに対して非常に怒っている。グレミオの取締役会がそのような無礼な行動をとるなんて、信じられないからだ。こうした私への対応は非常に稚拙で素人っぽいし、グレミオという偉大な歴史と規模を有するビッグクラブらしからぬ対応という点でも信じられないんだ」
記者会見では、グレミオのパウロ・ルス副会長がこの事実を明らかにしたが、チアゴ・ネービスの代理人は秘密保持を理由に契約の条件についてはコメントしないと明言している。
なお、突然グレミオを追い払われた格好のチアゴ・ネービスには、自身がかつて2009年と2012〜2013年に所属したフルミネンセに戻る可能性が高いと現地では報じている。チアゴ・ネービスは元ブラジル代表FWフレッジと仲が良く、“親友”のいる古巣へ身を移すのではないかとみられている。
◆ チアゴ・ネービス
- 本名:
- チアゴ・ネービス・アウグスト
- 生年月日:
- 1985年2月27日生まれ(35歳)
- 出身:
- ブラジル(パラナー州クリチーバ)
- 身長:
- 182cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
2000年に地元のパラナーの下部組織に入団し、2005年にトップチームに昇格。そして翌2006年にはレンタル移籍で日本に渡り、ベガルタ仙台の主力として8ゴールを奪う活躍をした。その後はドイツやサウジアラビアなどにも渡りながら、断続的に母国ブラジルのクラブチームでもプレイ。2017年からはクルゼイロの主力として、二年足らずですでに100試合以上の出場を記録したが、クルゼイロのセリエB(2部)降格を受けて退団。2020年はグレミオに活躍の場を移したが、9月4日に契約解除となった。元ブラジル代表。
2020.09.05
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