Campeonato Brasileiro Serie A 2023ブラジル全国選手権 1部 2023

リオ・デ・ジャネイロの名門フラメンゴの理事会は30日、前日の試合でウォームアップをさぼったブラジル代表FWペドロにペナルティを科すことを決定した。

アトレチコ・ミネイロ戦の後半、1点差を追いかけているフラメンゴは逆転を目指し、64分にルイス・アラウージョとエベルトン・セボリーニャを投入したホルヘ・サンパオリ監督は、さらにもう一人選手を投入しようとしていた。ところが、このときペドロは独断でウォームアップを切り上げてベンチに腰掛けていた。

すると、その様子に気づいたフィジカルトレーナーのパブロ・フェルナンデス氏はペドロの態度に不快感を示し、試合後ロッカールームに戻ると本人を厳しく叱責した。これに対しペドロは「私を尊重していないのはコーチたちだ」と反論。なんでもペドロはサンパオリ体制になってからずっと、自分への扱いに不満があったらしく、心の声が言葉になってしまったという。その直後、パブロ・フェルナンデス氏はペドロの顔を殴り、両者は近くの警察署へ。ペドロは証人として、DFパブロ、MFチアゴ・マイア、FWエベルトン・セボリーニャの3人を警察署に同行させた。

警察の発表によれば、ペドロは顔と口に傷があることが身体検査で判明。一方、パブロ・フェルナンデス氏は警察署に入ったのち、任意の事情聴取に応じてから釈放された。

一連の出来事を受けて、理事会はパブロ・フェルナンデス氏の退任を発表したものの、サンパオリ体制は維持すると発表した。ペドロに対しては、ウォームアップをさぼったことに対してペナルティが科せられる見込み。ただ法的問題であるため、制裁の詳細をフラメンゴは非公開としている。

ペドロは後日、マルコス・ブラズ副会長と対談するとのこと。フラメンゴでは今季、規律違反行為でチリ代表MFアルトゥーロ・ビダル、マリーニョ、ガブリエウ・バルボーザにも処分が科されている。