- Campeonato Brasileiro Serie A 2023ブラジル全国選手権 1部 2023
チッチ新体制の目標は高く リベルタドーレス出場はもちろん今季のブラジレイロン優勝も狙って戦う
フラメンゴの指揮官に就いた元ブラジル代表監督のチッチ氏が抱負を述べる
▲ フラメンゴのユニフォームを手に写真撮影に興じるチッチ新監督(写真提供:CR Flamengo)
一夜明けた10日、フラメンゴのクラブハウスに現れたチッチ監督は、残り2ヵ月の今季における目標を高く設定。フロントから要求された目標はグループリーグからのリベルタドーレス出場だが、チッチ監督は今季のブラジレイロン優勝についても可能性を排除していないという。
「監督という仕事は魅力的だ。フラメンゴは非常に可能性のあるクラブだが、責任も重大であることも承知している。私は人としても監督としてもベストな状態であることを約束する。リベルタドーレスにグループリーグから出場できる順位をブラジレイロンで確保することを目指すのはもちろん、(ブラジレイロンでの)優勝とて可能性がある限りはあきらめないで目指す。フラメンゴというクラブが偉大であることを証明していきたい」
「フラメンゴのクラブハウス(トレーニングセンター)のことは知らなくて、過去に行ったこともなかったが、素晴らしい仕事をするための条件が揃っている。あとは我々次第だね」
チッチ監督の招聘にとりわけ熱心だったのは、フラメンゴのマルコス・ブラス副会長。交渉の場にも積極的に立ち会った同副会長は、チッチ監督の“勤務初日”にも同行。そして次のようなコメントを残した。
「ここでの最初の数時間における様子を見て、私の自信は確信に変わった。彼の人となり、そして選手たちとのミーティングの進め方など含め、意思統一が明確だ。今後突き詰めれば、より洗練されるだろう」
また、エグゼクティブディレクターのブルーノ・スピンデル氏も新監督の態度に感銘を受け、明るい未来を確信。
「素晴らしいリーダーであり、人格者でもある。ファーストコンタクトで一人一人に挨拶するなど、監督の細かな気配り・気遣いが随所に見られた。私は、新監督の手腕と人柄によってフラメンゴが再びタイトルを獲得すると確信している」
◆ チッチ
- 本名:
- アデノール・レオナルド・バッキ
- 生年月日:
- 1961年5月25日生まれ()
- 出身:
- ブラジル(リオ・グランジ・ド・スウ州カシアス・ド・スウ)
- 身長:
- 184cm
- ポジション:
- ボランチ (現役時代)
1978年に17歳で地元のカシアスでデビューし、現役時代の後半はサンパウロ州のポルトゥゲーザやグアラニーでもプレイ。1989年に引退し、1990年から監督としてブラジル国内の各クラブを歴任してきた。2008年にインテルナシオナウをスダメリカーナ優勝に導くと、翌2009年には来日してスルガ銀行チャンピオンシップのタイトルも手にした。2010年から指揮したコリンチャンスでは、ブラジレイロン優勝2回を筆頭に2012年のリベルタドーレス優勝、同年のクラブワールドカップ優勝、翌年のカンピオナート・パウリスタ優勝などタイトルを次々に獲得。コリンチャンスでの確かな実績が高く買われて、2016年6月にブラジル代表監督に就任し、2019年のコパ・アメリカ優勝などを経て、2022年のワールドカップ・カタール大会まで指揮した。ブラジル代表監督辞任後は、欧州のクラブチームを指揮すべく英語を勉強中だったが、フラメンゴからの熱烈なオファーを受諾して2023年10月にフラメンゴの指揮を執ることに。
2023.10.10
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